百喜夜行~笑いはいつの時代も~
美術造形デザイン科の3年生(21名)が、卒業記念として「時代の流れ」「ステンドグラス」そして「百鬼夜行」の3つをテーマに巨大イラスト(縦2.7m、横8.3m)を共同制作しました。チームに分かれて制作しましたが、当初から掲げていた一つの目的は「見てくださった方が笑顔になったり、思わず足を止めて近くで見たくなる様な作品作り」です。
百鬼夜行とは、日本の説話などに登場する鬼や妖怪が深夜に集団で徘徊する行進の事で、一般的にはおそろしいイメージが強いと思います。そこで百鬼夜行の「鬼」の字に喜びの「喜」を用い、笑いの象徴ともいえようお笑い芸人さん達を妖怪へと変貌させた「百喜夜行」を考えました。ステンドグラスは昔の風景と現代の風景がデザインされています。昔から今へと変わりゆく景色を、私達女子高校生と芸人さん達が練り歩くことで「どんなに時代が流れても、笑いだけは変わらずどの時代にも存在している。」という事を表現しています。
生きるという事は必ずしも楽しい事ばかりではなくて、悲しいことも多いでしょう。そんな時に、ふとこの作品を見てくださった方に「笑顔」や「笑い」を届けたり、この作品が会話の種になって、そこでまた「笑い」がうまれたりしたのなら、私たち制作者21人の幸せや笑顔になります。この作品を通じて、誰かの笑顔は、また誰かの笑顔に繋がっているという事が伝えられればうれしいです。
(平成27年2月9日 美術造形デザイン科3年生一同 記)
なお、この作品は 焼津信用金庫大住支店 (焼津市三右衛門新田632番地の1) の屋外ウインドウ・ディスプレイに5月初旬まで掲示されます。
静岡新聞3月1日掲載記事